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ブレーキキャリパーを交換しても車検は通る?塗装や変更、キャリパーカバー取り付け等はどうか

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ブレーキキャリパーを交換した場合でも、そのままで車検は通せるのでしょうか?

2019年以降から徐々に交換部品に関する証明書類の提示が求められるようになってきており、制動装置の技術基準適合性が確認できる書類を提示しない限り車検を通すことができなくなっています。

そのほか、ブレーキキャリパーの塗装や一部を削った場合の車検の扱いについてもまとめているので、ブレーキキャリパーに手を加えている方の参考にしていただけたらと思います。

ブレーキキャリパーを交換した場合は車検に通るか?

2019年以降、車のブレーキキャリパーを社外品に交換してある車を車検に通す際に交換部品に関する証明書類の提示が求められる場合が出てきており、今後車検に通す際には証明書類の提示が必須となってくる可能性があります。

ブレーキキャリパーは指定部品のため、交換しても改造申請が必要ない部品とされていましたが、2019年頃からブレーキキャリパーを社外品に交換している車を車検に通す際に制動装置の技術基準適合性が確認できる書類の提出を求められる場合が出てきています。

これには2017年に施行された道路運送車両法施行規則の一部改正や、車両総重量1.1倍ルールという車検の審査事務規定の改定が関係していると見られています。

上記について簡単に説明すると、車のブレーキキャリパーが純正の場合は車両総重量の10%分までは車の重量が増えても書類の提示の必要はないものの、ブレーキキャリパーを社外品に変えている場合には1%でも車の重量が増えればそのブレーキの安全性を確認するための書類の提示が必要となるというものです。

純正のブレーキシステムはその車のメーカーが安全性をしっかりと確認し証明してあるので問題はないけれど、社外品に変えた場合はそのメーカー証明が適用できないというのが理由となっているのでしょう。

ただ、現状で証明書類の提示が求められる場合は少なく、求められる証明書類もメーカーのカタログやブレーキキャリパーの取り付け図などで代用できるという情報があります。

それでも最近では有名ブレーキメーカーのプロジェクトμが車検で提出する技術基準適合検討書を作成するサービス(前輪・後輪ごとに一通16,500円)を始めるなど、ブレーキキャリパーを交換した車の車検にはしっかりとした書類が求められる方向になっていくと見られています。

ブレーキキャリパーを塗装した場合は車検に通るか?

純正のブレーキキャリパーを塗装しても全く問題なく車検に通ります。

色の種類も赤や青、黒などとくに制限はありません。ただし、ブレーキキャリパーはブレーキの制動時の摩擦熱によって熱を持ちますので、耐熱性のある専用塗装を使用する必要があります。

あまりないとは思いますが、もし車検時にキャリパーから塗装がはがれる状態となっていたり、ブレーキローターやブレーキパッドなどにはがれた塗装片がついたいたりすると、車検の検査員から指摘を受ける場合があります。

社外品のブレーキキャリパーに交換していてそのキャリパーに塗装をする場合には、塗装に関係なく社外品のブレーキキャリパーの書類提出問題が車検時に関わってくることになります。

ブレーキキャリパーの一部を削ると車検に通らない?

例えば、タイヤのホイールと干渉するためにブレーキキャリパーの角の部分をほんの少し削ったという程度であれば、車検には通るでしょう。

ただし、穴が開くほど削ったりキャリパーの強度が下がるような削り方をすると、部品の不具合があると判断されて車検不可になる場合もあります。

車のホイールを社外品に交換した際に、同じインチサイズなのにホイール内側の形状が変わってブレーキキャリパーに少し干渉してしまうという場合がまれにあります。

キャリパーの端の部分などほんの少しの部分であれば、削ってもブレーキキャリパーの性能や強度に影響を与えることはほぼないため、それほど問題にはならないはずです。

ただし、削った部分をそのままにしておくと「走行時にホイールと干渉しているのでは」と検査員に判断されて車検に支障が出る場合も出てきますので、塗装をするなどの対応が必要です。

ブレーキキャリパーカバーを取り付けたままで車検に通るか?

ブレーキキャリパーカバーは装着したままでは車検に通らない場合が多いです。

ブレーキキャリパーカバーは、その名の通り純正のブレーキキャリパーにかぶせるようにして取り付けるもので、ドレスアップパーツとしてカー用品店などで販売されています。

ブレーキキャリパーの取り付けボルトと一緒にねじ止めするタイプや、キャリパーに接着剤で張り付けるタイプなどがあります。

ブレーキキャリパーカバーを装着してもブレーキの性能自体は変わらないことから、ブレーキやタイヤなど他の部品に干渉することなくしっかりとした取り付けがされていれば道路運送車両の保安基準には特に抵触しません。

しかし、万一走行中に取り付け部分がずれたり外れたりすれば、ブレーキやタイヤなどに干渉して重大事故につながる危険性があることから、ディーラーや整備工場では車検時には取り外しをお願いすることがあるとのこと。

このあたりは車検の検査員によって判断が変わるところですので、ブレーキキャリパーカバーを取り付けたまま車検に通したい場合は事前にお店に相談することをおすすめします。

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くに
元整備士のウェブライター。 新車で買った軽自動車の車検に毎回20万円弱もの費用を払っていた過去を持つ嫁と2人の子供と田舎でのスローライフを満喫中。 好きな食べ物はカツカレー。