車検時に交換の判断を求められることが多いウォーターポンプ。
タイミングベルトを使っている車であれば、ウォーターポンプの話題が出るということはタイミングベルトの交換も行うことが多いため、出費の多い車検となってしまいます。
ここでは、ウォーターポンプの交換費用と、漏れやにじみがある場合の車検の扱いについてまとめましたので、交換の判断をする際の参考にしてみてくださいね。
ウォーターポンプの交換費用はどのくらいかかる?
ウォーターポンプの交換費用は、2万円程度から10万円以上と車種によって大きな差があります。
ウォーターポンプの部品代は車種により数千円から1~2万程度とそれほど大きな差はないのですが、エンジンの形状やウォーターポンプの取り付け部分が車種によって大きく異なることから、作業の難易度に差が出て交換工賃に大きな差が出てくることになります。
もちろん、ウォーターポンプが故障して他の部分に影響や不具合が発生している場合はさらに修理代がかかることになります。
ですので、異音や漏れなどの不具合が発生した場合は早めにディーラーや整備工場などで見てもらうことをおすすめします。
ウォーターポンプから漏れやにじみがあると車検に通らない?
ウォーターポンプにクーラント液(ラジエーター液)の漏れやにじみがある場合は、そのままでは基本的には車検に通りません。車検を通すためには漏れの修理が必要となります。
車種によってはウォーターポンプが目視しにくい位置に取り付けられていることがあり、その場合はにじみの跡が少しある程度だと検査時に見逃されて車検に通ることもあるかと思います。
ただし、現状はにじみ跡があるだけでクーラントが漏れていない状態でもいずれは漏れてくると考えられますので、なるべく早めに修理することをおすすめします。
現在進行形で漏れていてクーラント液が下に滴っている場合はもちろんそのままでは車検に通りませんし、そのまま走行し続けるとクーラント不足でエンジンがオーバーヒートしてしまう危険もあります。
エンジンを冷却するためのクーラントは、ウォーターポンプが水流を発生させることによってラジエーターに流れていきそこで冷却されます。そのため、ウォーターポンプに不具合が発生することはエンジンにとって大きな問題になるわけです。
ウォーターポンプに限らず、エンジンやラジエータなどからクーラントの漏れやにじみが見つかった場合は早めに修理することをおすすめします。
ウォーターポンプに異音があると車検に通らない?
ウォーターポンプから異音が発生としてる場合は、音の大きさや種類によって車検に通らないことがあります。
例えば、ウォーターポンプからキーンという高い音が発生している場合は、ウォーターポンプの回転軸やそのベアリング部分に不具合が発生している可能性がありますが、クーラントの漏れなどがなく音もごく小さなものであればそのままでも車検に通る場合があります。
もちろん今後音が大きくなったり水漏れが発生するなどの不具合が起きる可能性が高いですから、早めにウォーターポンプを交換することをおすすめします。
回転部分から出ているようなキィーやウォーのような大きな異音が発生している場合は、ウォーターポンプの交換をしないと車検に通せないと判断される場合が多いようです。
ウォーターポンプは、エンジンのタイミングベルトやファンベルトなどを介して回転しているため、もしウォーターポンプに不具合が発生するとエンジンにも影響が出てしまいます。
また、ウォーターポンプの不具合はオーバーヒートの発生にもつながりますので、大きな異音が発生している場合はすぐに交換することをおすすめします。
ウォーターポンプの交換時期や寿命はどうやって判断する?
ウォーターポンプの交換時期は、一般的には走行距離10万キロ程度が交換の目安と言われています。
これは、ウォーターポンプを回転させるためにエンジンのタイミングベルトを使っている車種が多くあり、そのタイミングベルトの交換時期が10万キロだったことからきていると言われています。
たた、最近では交換が必要なタイミングベルトではなく、基本的に交換不要なタイミングチェーンを採用している車が多いことから、10万キロという距離にこだわるよりはウォーターポンプに異音や漏れなどの不具合が出てきたら交換するという感じで良いと思います。
ウォーターポンプの寿命についても、異音や漏れなどの不具合が発生したときと考えればよいでしょう。不具合の発生時期については車の乗り方や個体差によって当然違ってきますので、日頃から定期点検の際などに気を配って確認しておくと良いでしょう。